マダカ(シーバス)をルアーで狙っています

リールのボールベアリングチューンについて

先日、Sさんの11バイオマスターC3000の分解清掃および、ボールベアリング(以下BB)追加チューンを行ったのですが、Sさんより、

「どうして、BBのサイズがわかるんですか?」

とのご質問があったので、口頭で回答させていただきましたが、伝えきれなかったこともあるので記事にて再度お伝えします
ただし最近のダイワ中・高級リールは分解不可のものばかりですので、シマノのスピニングリールを中心に話を進めていきます。


◇ 共通ボディーなら、軸受けのサイズは一緒

cy_05.jpg

廉価なリールにはBBの代わりに、樹脂製のブッシュが軸受けに用いられていることが多いです。
このブッシュをBBに交換してしまうのが、BB(追加)チューンの基本となります。

例えば、ボディが共通の12エアノス C3000と、12エアノスXT C3000ですが、無印エアノスの方がBB数が1個少なく、廉価になってます。(まあ、ハンドルも違いますが・・・)
両方の、展開図を比較してみます。(展開図は、シマノのパーツ価格表で見られます)

12エアノス C3000 12エアノスXT C3000
aer01.png aerxt01.png


無印エアノスの38番の部品は「ドライブギア用ブッシュ」という樹脂パーツになってます。
しかしエアノスXTの同箇所、41番の部品は「ボールベアリング(7x13x4)」となっています。
このことから、「無印エアノスのドライブギア右のブッシュは、7x13x4のBBに交換できる」という答えが導き出されます

この他にも、「13ナスキーと14サハラ」、「11バイオマスターと12アルテグラ」、「11ツインパワーと12ヴァンキッシュ」のように、共通ボディ形状のものでは上記の方法でBBを増やせます。
まあ、バイオマスター以上になってくると、ほとんどBB増やす余地はないですけどね(笑)


12van_11.jpg

ボディ形状は同一でなくても、ラインローラーやスプール受けの部品が共通であれば同じことが可能です。
例えば、上の写真は12ヴァンキッシュ C3000SDHのスプール受け部分ですが、BB(7x11x3)が使用されているのがわかります。

11bio_01.png

11バイオマスター C3000ではスプール受けにBBは使用されておらず、15番の「スプールブッシュ」という部品になります。
しかし、11バイオマスターと12ヴァンキッシュでは、スプールに互換性があるので、サイズは同一と判断できますね。
なお、スプール受けを分解するには、0.89mmの六角レンチが必要です

↑BBとしては高いですが、六角レンチが付属してるのはお買い得かも


ここまでのBBチューンは、ブッシュをBBに交換するだけで実現できましたが、BB化するためにはパーツを交換しなければならない場合もあります。

13ナスキー C3000 13アルテグラ 2500
13nas_01.png 13alt_01.png

例えば13ナスキー C3000と、13アルテグラ 2500のラインローラー形状は同一で、ナスキーはBB無し、アルテグラはBB(4x7x2.5)入りです。
ナスキーにBBを入れたいところですが、部品点数がナスキーとアルテグラで異なっています。
なのでこの場合、4x7x2.5のBB以外にも、アルテグラ2500の17番の部品2個も用意する必要があると推測できます。(ナスキーの15番と置換)

ただしこれは展開図からの憶測で、実際に試したわけではない(持ってない)ので、実際できるかどうかわかりません。
たぶんいいはずですが



◇ ただ、やたらとBB化するのも考え物

樹脂ブッシュをBB化することによって大きく体感できる部分としては、

・ドライブギア・ピニオンギアまわり
・ラインローラー
・ハンドルノブ


あたりになってくるかと思います。
しかし中級機種以上ならこのあたりはほとんどBB入ってますし、スプール受けとかになってくると、ほとんど体感できないでしょうね・・・

rare15.jpg

シマノのツインパワー以下の機種になってくると、クロスギア(ウォームシャフト)の軸受けをBBに交換するチューンも、わりと流行って(?)ますね。
しかしレアニウム以下のクラスでは、クロスギア前部に規格品BBを入れられないボディ形状になってます。(わざとか?)
こうなると後部だけしかBBを入れられないのですが、後部だけBBにしても効果はほとんど感じられないです。
もっとも、ボディの穴を広げてBB入れるという手もなくはないですが、相当な精度が必要かと

しかもBBに交換することにより、クロスギアとクロスギアピンの当たりの調整もシビアになり、ゴリ感や異音が発生することもあります。
こういった点も踏まえて、BB化する箇所は慎重に検討した方がいいかと思います。


◇ BBの入手先は?

BBは釣具店でダイワやシマノから取り寄せることが出来ますが、高いですね。
例えばシマノの4x7x2.5の防錆BBだと、税抜1,200円もします(泣)

しかしBBは規格品なので、リールに適合するサイズのBBも一般に市販されています。



ミネベアやNTNのステンレスミニチュアボールベアリングであれば、300~500円程度で購入できます。
ただのステンレスですが、しっかりと注油してればそうそう錆びるものではありません。
(ちゃんとしたリールオイル・グリスを使ってることが前提となりますが)
そもそも20世紀には、防錆BB使ってるリールなんて無かったですからね

なおBBには、玉がむき出しになったオープンタイプと、玉が見えないシールドタイプの両方があります。
2000年以前の古いリールはともかく、現代のリールはほぼ全てシールドタイプのBB使用前提の設計になってますので、シールドタイプを選べば大丈夫です。
そういえばシマノの初代A-RBはオープンタイプで、ラインローラーのA-RBはすぐに錆びました(泣)

arb01.jpg
シマノの初代A-RB。オープンタイプですがサイズはシールドタイプと同じ

(2016/10/22 追記)
ダイワの10セルテート以降のREAL FOUR機種の、スプール受けおよびスプール内のメタルカラーは、7x11x2.5となりオープンベアリングが適合します。



BBは模型店でも売ってるみたいですが、私は田舎在住で手に入りにくいので、もっぱら通販を利用してます。
特に、モノタロウは品揃えが良いのでおすすめですね。

参考までに、11バイオマスターC3000のボールベアリングサイズと、モノタロウへのURL(ミネベア製)を記載しておきます。

11バイオマスターC3000
ラインローラー
ハンドルノブ上
ハンドルノブ下(追加)
4x7x2.5http://www.monotaro.com/p/0953/8417/
ピニオンギア前7x14x5http://www.monotaro.com/p/0953/8566/
ピニオンギア後5x8x2.5http://www.monotaro.com/p/0953/8435/
ドライブギア左7x13x4http://www.monotaro.com/p/0953/8557/
ドライブギア右
スプール受け(追加)
7x11x3http://www.monotaro.com/p/0953/8514/

クロスギア後部および、クロスギアピンもBBに出来ますが、前述の理由の通り推奨しません。

なお、BBを追加したり、A-RBを汎用ステンレスBBに交換した場合、シマノはOHを受け付けてくれないかと思われますので要注意です。
といっても、分解できる人ならわざわざOHに出すこともないかと思いますが

テーマ:ソルトルアー - ジャンル:趣味・実用

  1. 2015/01/04(日) 02:59:32|
  2. リールのメンテ・改造
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三河湾エリアおよび、たまに名古屋港でマダカ(シーバス)をルアーで狙っています。
ただしマダカ釣りを3年ほど休止していたので、また勉強し直しです。

かつてはナマズ釣り(トップ専門)にもハマっていました。そんなわけでこのブログではナマズ釣行記もアップすることがあります。
正直、マダカより面白いと思うこともしばしば・・・(汗)

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